家事と家族とエトセトラ

主婦のあれこれ、ようやくスイッチ入れました。

災害時の避難 親を避難させるのは難しいという問題

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近頃、地震以外の天災による被害が多いですね。

「避難勧告」「避難指示」というニュース速報を目にすることが多くなりました。

その度に、もし自分ならどうするかを考え非常食のチェックをしています。

自分が避難の対象となった時は準備も避難することも考えているのですが、親と離れて住んでいる場合(同居している場合でも)もし親の住む地域に避難指示が出たらと考えたことはありますか?

 

親を避難させるのに一苦労したという実例

ある日のテレビで、親が避難しようとせず、子がやっとの思いで避難をさせたというケースが紹介されていました。
 

親と離れて住む A さんの場合

  • 昼2時に避難勧告が出た
    →子「浸水するかもしれないので、念のためにうちに避難したら?」と電話
    →親「いらない。うちは大丈夫」何度電話しても、「まだ大丈夫」だと聞く耳を持たない

  • 夜7時 父が外に出ると濁流になっていた
    →親からパニック状態で電話あり。車はもう出せないから自力で避難ができない

  • 7時30分 子が親の元へ車で向かう
    →すでに渋滞のため、40分で着く場所だが3時間かかって到着。子の家に避難

  • 5時間後、土石流で家が流される
 
B さんの場合
  • 子が親の住む家に着いた時、すでに床下浸水していた
  • 親に逃げようと訴える
    →親「土手があるから水がこれ以上増えるわけがない」「お前は何も分かっていない」と怒る
  • なんとか外に避難させた。外はすでに膝くらいの水
  • 親が「テレビや荷物を二階にあげたい」と言い出す
  • 親子で荷物を二階へ。外に出ると、水はすでに胸の高さに
  • 結局堤防は決壊。家の大部分は水没
 
他人の親でもめっちゃ腹が立ちました。「早く逃げろよ!」と。
でも自分の親だったらどうでしょう?すぐに避難してくれるかな……うちはきっと喧嘩になると思います(。-ェ-)
 

なぜ避難しない?理由があります

後日、 Aさん親もBさん親も、「子の言うことをもっと早く聞けば良かった」と反省しています。
では、なぜ親はすぐに避難しなかったのでしょうか?
災害心理学の専門家は
正常性バイアス
過去の経験

 の2つが、正常な判断を妨げると言います。

 正常性バイアスとは、なるべく危険を感じたくないという思いから、危険の感度を下げてしまうこと。
自分に都合の悪い情報を無視して、「自分は大丈夫」と思い込んで避難を遅れさせるのだそうです。
 
身近な例で言うと、非常ベルが鳴っても「誤作動だろう」と思ったり、「みんなが避難していないから大丈夫だろう」というのも、正常性バイアスです。
 
過去の経験というのは、特に年配になると 「あの時こうだったから大丈夫」という経験に縛られることです。実際、Bさん親も「40年前にも床下浸水したけれど大丈夫だった」という経験があったそうです。
 
2018年、大きな被害をもたらした西日本豪雨の際、300万人弱に避難勧告を出しましたが避難したのは1%未満だったようです。

死者224名、行方不明者8名、負傷者459名……平成30年度消防白書より)

避難していれば助かった命も少なくないでしょう。

今起きている災害は数十年、数百年に一度の大災害と言われます。
過去はどうあれ、今の避難基準で判断しなければいけないのだと肝に銘じました。 
 

どうしたら親に避難してもらえる?

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AさんもBさんもギリギリのところで親を助けることができました。
しかし専門家は「助けたい気持ちは分かるけれど、安全なところから危険な場所に行くのは避けて欲しい」と伝えていました。
 
ではどうすれば親を説得できるでしょうか。
 
比較的親が近くにいるのであれば、声のかけ方に気を付けるといいそうです。
「念のためうちに泊まってみんなでご飯を食べよう」
「お父さんが心配で私が夜も寝れないから避難してほしい」
など、「私が心配だから」と、親の情に訴えるのがいいそうですよ^^
 
親は、子に指示されれば腹が立ち、お願いされると受け入れやすいものだそうです。
 Bさん親はインタビューで、子に指図されたくないという思いもあったと言っていました。
一刻を争う時に言い争ってる場合ではありません^^i
大前提として、避難勧告が出たらどこに避難するのかなど、 平常時に避難について話し合っておかなければと思いました。
 

追伸

避難はどのタイミングでするかご存知ですか?
現在は
  1. 避難準備
  2. 避難勧告
  3. 避難指示
の順に発令されます。

避難準備とは準備するということではありません。高齢者など、避難に時間のかかる方が避難を開始します。
避難勧告は、対象地域のすべての人が速やかに避難を開始します。
避難指示は、まだ避難していない人を緊急に避難させることです。
 つまり、避難指示が出る前に、避難が終わっていなければいけないということです。
そう考えると、このネーミングって微妙ですね^^i
 
また、地震の際と水害の際の避難所が違う場合がありますので、間違えないように自治体のハザードマップで確認しておきましょう!